自然派ワイン（フランス語でナチュールワイン、英語でナチュラルワイン）ってよく聞くけれど、いったいどんなワインなの？今回はそんな素朴な疑問にお答えします！

質問１：自然派ワインの見分け方は？

オーガニックやバイオダイナミックのワインとは異なり、自然派ワインには正式なラベルやロゴがありません。基本的にはラベルに「亜硫酸塩無添加」と記載されていれば、自然派ワインであるといえます。

質問２：自然派ワインは、長期保存が可能なワインですか？

従来のワインと同様、自然派ワインの中にも保存に向いていて熟成が進むほど美味しくなるワインと、そうでないものとの両方があります。それを見分けるためのポイントは、タンニンと酸です。簡単に言うと、タンニンと酸が多いワインほど、穏やかに熟成していくのです。

質問３：自然派ワインの保存方法は？

従来のワインと同じように保管しなければなりませんが、唯一違うのは、自然派ワインはよりセンシティブで取り扱いに気を付けなければいけないということです。熟成の条件、特に保存の温度（15度以下）とその変化（急激な温度変化は禁物）に、より注意を払う必要があります。

質問４：なぜ自然派ワインは輝くのですか？

自然派ワインは、開栓時にわずかに輝くことがあり、これを「パール色」といいます。これは欠陥ではなく、自然派ワインは亜硫酸塩をほとんど添加しないので、ワインを空気との接触から守るために（というより空気の代わりに）、ワインの生産者がブドウの発酵から生じるCO2を残したり、添加したりするため、わずかに気泡ができることがあるのだそうです。口の中で感じるこの感覚は、フレッシュさをもたらしますし、ナチュラルワインの特徴とも言えるので、好きな人もいるのではないでしょうか。また、このパール色の色味やシュワっとした舌触りがあまり好みではない場合は、ワインを空気に触れさせるだけで十分で、数分後には消えてなくなります。

質問５：なぜ自然派ワインがオススメなのですか？

もちろん自然派ワインの味が魅力的！なのもありますが、それ以外にも自然派ワインを買いたくなる理由はいろいろあります。ひとつは、亜硫酸塩は10大アレルゲンに分類されるため、亜硫酸塩を含んでいない自然派ワインを購入すれば、健康へのリスク（嘔吐、頭痛、呼吸器系の問題など）を抑えることができるということです。もうひとつは、自然を尊重する有機農業で収穫されたブドウを使用していることです。また、自然派ワインは独立した小さい規模のワイン生産者が作っていることが多く、自然派ワインを選ぶことは彼らを支援することにもつながります。