Présentation-ラングルとは
一目見てすぐに「ラングル(Langre)」!とわかる独特な見た目が特徴的。とそれとわかるチーズの一つです。生乳または低温殺菌された牛乳から作られる、柔らかいウォッシュタイプのチーズです。
円筒形からやや切り詰めた円錐形をしており、熟成の過程で上部に「フォンテーヌ(泉)」または「キュベット」と呼ばれる空洞が形成されます。これは、熟成期間中に本来チーズ熟成時に行う反転作業(ひっくり返す作業)を行わないことから起こります。なぜ行わないのかには諸説ありますが、ただ忘れていたという説が有力なのがなんともフランスらしいです。。真ん中のへこみが深いほど、より熟成されたクリーミーなチーズになります。
表皮はしわしわとしていて、オレンジ色はアナトーと呼ばれる植物性の色素の塩水で表面を洗っていることに由来します。上外皮に薄く細かい白いダウンが見えることがあります。白いペーストは熟成させると、とろけるようなクリーム状になり、トロトロになってくると旨みが増し、舌触りも滑らかに。熟成が進むとラングルの特徴である強い風味が感じられます。
Histoire-ラングルの歴史
このチーズはシャンパンの産地としても有名なフランス・シャンパーニュ地方のラングル街で産まれ、この街はローマ時代からあるといわれています。
ラングルがその名を知られるようになったのは、18世紀半ば、ラングルのドミニコ会の司祭が作った歌です。その100年後、チーズ加工を専門とする書籍に記載されました。当時は、主に農家で生産され、家庭で消費されたり、時には地元の市場に出回ったりしていたようです。
次第にラングルの事業所が農家からチーズを買い取るようになり、これが盛んな取引の始まりとなりました。
Accord mets et vins- ラングルのレシピと一緒に飲みたい美味しいワイン
シャンパーニュ地方で作られるラングルにはぜひ上質なシャンパンをあわせていただきたいです。上部のへこみ部分にシャンパンを注ぎ入れ、ラングルをグラスのようにして飲むという粋な逸話も残っています。他にも華やかさを感じる赤ワインやフルーティな白ワインなど、ラングルの強い風味と鮮やかにマッチするワインに出会えたら、マリアージュは完璧です。