Présentation- 「ラクレット・フュメ・ビオ」のチーズについて
ラクレット・フュメ・ビオ(Raclette Fumée Bio)は、フランス・オーヴェルニュ地方、オート=ロワール県で造られる、有機牛乳を使ったセミハードタイプのスモークチーズです。
火山性土壌と澄んだ空気に育まれた牧草は、ミルクに豊かなコクとほのかなミネラル感を与えてくれます。
伝統的な製法でやさしく燻され、なめらかな口あたりと、心地よく広がるスモークの香りが魅力。
温めればとろりと溶け、香りとコクがいっそう引き立つ、食卓に嬉しい一品です。
Histoire- 「ラクレット・フュメ・ビオ」のチーズの歴史
ラクレット・フュメ・ビオは、アルプス周辺に受け継がれてきたラクレットの伝統と、近年の有機酪農の流れが出会って生まれたチーズです。
もともとラクレットは、山岳地帯の牧畜文化の中で育まれ、溶かして味わう食べ方とともに長い歴史を刻んできました。
その製法を受け継ぎながら、オーヴェルニュ地方では、有機飼育によるミルクを使い、自然環境に配慮したチーズ造りが発展。
熟成後にやさしく燻すことで、伝統の味わいにスモークの香りを重ねた「フュメ」のスタイルが生まれました。
自然の恵みと職人の技、そして現代のオーガニック志向。
そのすべてが重なり合い、ラクレット・フュメ・ビオは、伝統と今をつなぐ一品として親しまれています。
Région-「ラクレット・フュメ・ビオ」の生産地域
オーヴェルニュ地方、なかでもオート=ロワール県の食文化は、山岳地帯の自然と素朴な農牧の暮らしに深く結びついて発展してきました。火山性土壌に育まれた牧草と清らかな水は良質な乳を生み、チーズづくりはこの土地の食卓を支える重要な文化のひとつです。ブルー・ドーヴェルニュやフルム・ダンベールに代表される青カビチーズ、トム系のセミハードチーズなど、保存性と滋味を兼ね備えたチーズが多く造られてきました。
料理は全体に素朴で、寒冷な気候に適した滋養のある郷土料理が中心です。じゃがいもやレンズ豆、キャベツなどの根菜や豆類を使った煮込み、サラミやハムといった豚肉加工品、山のきのこや野草も食文化の重要な要素です。代表的な料理には、じゃがいもとチーズを合わせたアリゴやトリュファード、豆の煮込み料理などがあり、いずれも体を温め、労働の疲れを癒す家庭の味として受け継がれてきました。
近年は、有機農業や小規模生産への関心が高まり、オート=ロワール県でもビオ(有機)ミルクや自然派チーズ、伝統製法を尊重した食品づくりが盛んになっています。厳しい自然とともに生きてきた人々の知恵と、現代の価値観が静かに重なり合い、オーヴェルニュの食文化は、素朴でありながら奥行きのある魅力を今もなお育み続けています。
Accord Vin et Fromage - 合わせるのにオススメなワイン
ラクレット・フュメ・ビオには、濃厚なコクとスモークの香りを引き立ててくれる、ほどよく酸のある白ワインがおすすめです。
とろりと溶けたチーズの重なり合う旨味を、フレッシュな酸が心地よく整えてくれます。
たとえば、サヴォワ地方の爽やかで果実味のあるシャニン・ブランや、アルザス地方の香り高くドライなリースリング。
いずれもチーズのコクと燻製のニュアンスをやさしく受け止め、味わいに奥行きを与えてくれる相性のよい一本です。
口に運ぶたび、チーズとワインが静かに寄り添い、豊かな余韻を楽しめます。


