白カビのやさしさ、山羊乳の軽やかさ
ほろりからクリーミーへ、熟成で表情を変えるシェーブル
真っ白な白カビに包まれたシェーブル・ダルジェンタル。山羊乳のチーズとしては珍しい、ホールで約1kgの大きな白カビタイプです。
若いうちは中心に芯があり、ほろほろとほどける食感。熟成が進むにつれて生地全体がしっとりとやわらかくなり、最後はパンに塗れるほどクリーミーに変化します。白カビの穏やかな香りと、主張しすぎない山羊乳の風味を楽しめる、親しみやすいシェーブルです。
Présentation- シェーブル・ダルジェンタルについて
シェーブル・ダルジェンタル(Chèvre d’Argental)は、フランスのロワール県で作られる、山羊乳製のソフトタイプの白カビチーズです。殺菌した山羊乳を使用し、白カビに覆われた外皮もそのままお召し上がりいただけます。
ホールは約1kgと食べ応えのあるサイズで、カットすると白い外皮の内側から、山羊乳らしい純白の生地が現れます。
最低約2週間の熟成を経て出荷され、若いうちは中心に白い芯が残り、ほろりと崩れるような食感を楽しめます。時間が経つにつれて外皮の内側から熟成が進み、生地はしっとりとなめらかに。さらに熟すと、スプレッドのようにやわらかくクリーミーな質感へと変わります。
口に含むと、まず白カビのやさしい香りとまろやかなコクが広がり、その後から山羊乳らしい爽やかな風味が鼻を抜けます。シェーブル特有の香りは比較的穏やかで、力強くなりすぎないのも魅力。山羊乳チーズを食べ慣れていない方にもおすすめです。
そのままバゲットやクラッカーにのせるほか、蜂蜜や洋梨、りんご、ナッツを添えても。熟成が進んだものはパンに塗ったり、トーストや温野菜にのせて軽く焼いたりすると、コクのあるクリーミーな味わいを楽しめます。
Histoire- シェーブル・ダルジェンタルの背景
「ダルジェンタル」は、熟成士やチーズの専門家による選定と独創性を大切にするチーズブランド。1985年の誕生以来、牛乳だけでなく、山羊乳や羊乳、水牛乳などを使った、さまざまなソフトチーズを展開してきました。
シェーブル・ダルジェンタルも、そうした自由な発想から生まれたチーズのひとつ。熟成しても山羊乳の香りが強くなりすぎず、白カビのまろやかさと調和するように仕上げられたシェーブル・ダルジェンタル。シェーブルのおいしさを、より親しみやすいスタイルで楽しませてくれます。
Région- シェーブル・ダルジェンタルの生産地域
シェーブル・ダルジェンタルの生産地であるロワール県は、フランス南東部のオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏に位置しています。県名は、この土地を流れるロワール川に由来します。
県内には山地や丘陵、森林、草地が広がり、場所によって標高や気候が大きく異なります。リヨンに近い地域でありながら、自然豊かな農村風景も多く残り、酪農やチーズ作りが営まれてきました。
この地域で作られるシェーブル・ダルジェンタルは、山羊乳の爽やかな風味を生かしながら、白カビによるやさしい香りとクリーミーな質感を引き出しています。
比較的短い熟成期間でも、外側と中心部で食感に違いが生まれるのが白カビチーズのおもしろさ。時間とともに芯がほどけ、生地全体がしっとりと変化していく様子からも、熟成が育てる味わいを感じられます。
Accord Vin et Fromage - シェーブル・ダルジェンタルに合わせるのにオススメなワイン
シェーブル・ダルジェンタルの爽やかな山羊乳の風味には、フレッシュな酸と柑橘のニュアンスを持つ辛口の白ワインがおすすめです。ワインの酸がクリーミーな生地を軽やかに整え、白カビのまろやかさと山羊乳の繊細な香りを引き立てます。
なかでも、ソーヴィニヨン・ブランを使った白ワインとは好相性です。レモンやグレープフルーツ、ハーブを思わせる清涼感が、シェーブルの爽やかな酸味に自然に寄り添います。若く、中心に芯が残った状態のチーズには、きりっとした酸を持つ軽快なタイプがよく合います。
熟成が進み、生地がなめらかでコク深くなったものには、シュナン・ブランなど、果実味に少し厚みのある白ワインを。りんごや洋梨、蜂蜜を思わせる風味が、クリーミーな口どけと穏やかに重なります。
きめ細かな泡を持つ辛口のスパークリングワインもおすすめです。泡が乳脂肪の余韻をすっきりと整え、白カビと山羊乳の風味を軽やかに楽しませてくれます。蜂蜜や洋梨、ハーブを添えれば、より華やかなペアリングになります。


