Présentation - パヴェ・ド・ジャディスについて
パヴェ・ド・ジャディス(Pavé de Jadis)は、フランス・ロワール地方で作られている山羊のフレッシュチーズです。
口当たりはねっとりとなめらかで、溶けるような質感があり、味わいはとてもクリーンで穏やか。ほのかな酸味とレモンのような爽やかさが感じられ、山羊チーズ特有のクセが少なく、非常に食べやすいのが特徴です。外皮まで安心して食べられ、遺伝子組み換え素材は一切不使用。シンプルながら洗練された味わいです。
Histoire - パヴェ・ド・ジャディスの歴史
パヴェ・ド・ジャディスは、ロワール地方の豊かな歴史の中で生まれました。名前の「パヴェ(Pavé)」は石畳を意味し、その名の通り四角い石のような形をしており、表面には植物性の灰がまぶされています。この灰は見た目の個性を際立たせるだけでなく、チーズの熟成を穏やかに進め、風味にもわずかなミネラル感を与えます。
Région - パヴェ・ド・ジャディスの生産地域
ロワール地方は「フランスの庭」とも称される豊かな自然に恵まれた地域で、その食文化もまた、土地の風土と密接に結びついたものです。広大な森や丘陵、ロワール川に沿った肥沃な土壌では、野菜や果物、ハーブが豊かに育ち、これらを活かした素朴で滋味深い料理が多く見られます。
チーズにおいても、ロワール地方は山羊の飼育が盛んなことから、フレッシュで香り高いシェーブルチーズの名産地として知られています。パヴェ・ド・ジャディスのように、灰をまとったチーズや、独自の形状を持つ個性派のシェーブルも多く、見た目の美しさと繊細な味わいで多くの食通を魅了しています。
また、地元の白ワイン──とりわけサンセールやプイィ・フュメなどのソーヴィニヨン・ブラン系は、これらの山羊チーズと抜群の相性を誇り、食卓ではごく自然に両者が寄り添います。
ロワールの食文化は、地産地消を大切にしながら、季節感と素材の持ち味を引き出す“気取りのない上質さ”に満ちています。パヴェ・ド・ジャディスも、そんな土地の精神から生まれたチーズといえるでしょう。
Accord Vin et Fromage - 合わせるのにオススメなワイン
パヴェ・ド・ジャディスの繊細でミルキーな味わい、そしてレモンを思わせるような爽やかな酸味には、同じロワール地方の白ワイン、たとえばサンセール(Sancerre)が理想的な相性を見せます。サンセールに使われるソーヴィニヨン・ブランは、柑橘系の香りとキレのある酸が特徴で、山羊チーズ特有のほのかな酸味やフレッシュさを引き立て、口の中に軽やかな余韻を残してくれます。
もしサンセールが手に入らない場合でも、ミュスカデ(Muscadet)やプイィ・フュメ(Pouilly-Fumé)といった、ロワール地方の他の辛口白ワインでも十分に楽しめます。どれも香りは控えめながら品があり、チーズの柔らかい風味を壊さずに、清涼感のあるペアリングを叶えてくれます。
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泡が山羊チーズのコクをリフレッシュ、さっぱり美味しい大人のアペリティフ。 |
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やさしい山羊乳の旨味を、赤ワインの果実味が包み込み、ふわっと香りが広がります。 |