鮮やかなオレンジ色に、ナッツのような香ばしさ
6か月熟成でコクを深めた、フランス生まれのミモレット
ひと目でわかる鮮やかなオレンジ色と、ぎゅっと詰まった引き締まった生地。ミモレット・ドゥミ・ヴィエイユ・イジニーは、若いミモレットの食べやすさを残しながら、熟成による香ばしさと旨味も楽しめるチーズです。
噛むほどにミルクのコクがほどけ、ナッツを思わせる風味と心地よい塩味が広がります。そのまま味わうのはもちろん、薄く削ったり、料理に加えたり。食卓のさまざまな場面で楽しめる、使い勝手のよさも魅力です。
Présentation- ミモレット・ドゥミ・ヴィエイユ・イジニーについて
ミモレット・ドゥミ・ヴィエイユ・イジニー(Mimolette Demi-Vieille Isigny)は、フランス北西部・ノルマンディー地方のマンシュ県で作られる、牛乳製のハードチーズ。殺菌乳を使用し、約6か月かけて熟成させています。
ミモレットには、熟成期間によってジュンヌ、ドゥミ・ヴィエイユ、ヴィエイユ、エクストラ・ヴィエイユなどの段階があります。ドゥミ・ヴィエイユは6〜12か月熟成のタイプ。若いチーズのしなやかさと、長期熟成タイプの力強い風味の中間にあたり、親しみやすさと熟成感のバランスに優れています。
目を引くオレンジ色は「アナトー」と呼ばれる植物由来の色素によるもの。中南米を原産とするベニノキの種子から採られ、チーズ作りの初期段階でミルクに加えられます。
生地は引き締まりながらも硬すぎず、ほどよい弾力を残した質感です。口に含むと、ミルクのまろやかなコクと穏やかな塩味に、ナッツやキャラメルを思わせる香ばしさが重なります。熟成による旨味を感じられつつも、クセは強すぎず、幅広い方に楽しんでいただけます。
角切りにしてアペリティフにするほか、薄くスライスしてサンドイッチやサラダに。すりおろしてグラタンやキッシュ、オムレツに加えると、料理に豊かなコクと鮮やかな彩りを添えてくれます。
Histoire- イジニーのミモレットの歴史
ミモレットは、「ブール・ド・リール(リールの球)」とも呼ばれる、フランスを代表するオレンジ色のチーズです。イジニー・サントメールでその製造が始まったのは、1951年のことでした。
イジニーのシェフ=デュ=ポンにあるチーズ工房では、1909年にはすでにゴーダやエダムなどの圧搾チーズが作られていました。当時、この地域のチーズは鉄道を通じてパリやボルドー、南フランス、フランス北部へと運ばれ、保存性の高さから炭鉱で働く人々にも親しまれていました。
やがてオランダ産チーズとの競争が強まるなか、イジニー・サントメールはフランス北部から熟練のチーズ職人を迎え、1951年にミモレットの製造を開始します。当初から品質の高いチーズを目指し、若いタイプだけでなく、ドゥミ・ヴィエイユやヴィエイユといった熟成タイプにも力を注いできました。
現在も、ミモレットはノルマンディー産の風味豊かなミルクから作られ、熟成庫の木の板の上でゆっくりと育てられています。イジニー・サントメールのミモレットは、過去15年間でフランス農業コンクールのメダルを13回獲得。長年培われてきた製造と熟成の技術が、その味わいを支えています。
Région- ミモレット・ドゥミ・ヴィエイユ・イジニーの生産地域
ミモレット・ドゥミ・ヴィエイユ・イジニーが作られるのは、フランス北西部、ノルマンディー地方のマンシュ県です。英仏海峡に面し、緑豊かな牧草地や生垣に囲まれた農地、湿地帯が広がっています。
海から届く穏やかな風と豊富な雨が、一年を通して青々とした牧草を育てます。酪農に恵まれた環境から生まれるミルクは、イジニーのバターやクリーム、カマンベールなど、多彩な乳製品の土台となってきました。
ミモレットの製造を担うイジニー・サントメールは、この地域に根ざす酪農協同組合です。地元の生産者から集めたミルクを使い、成形から熟成までを丁寧に行っています。
約6か月の熟成を経たドゥミ・ヴィエイユは、若いミモレットの穏やかなミルク感を残しながら、ナッツのような香ばしさと深い旨味を備えます。ノルマンディーの豊かな乳と、70年以上受け継がれてきた技術の両方を感じられる味わいです。
Accord Vin et Fromage - ミモレット・ドゥミ・ヴィエイユ・イジニーに合わせるのにオススメなワイン
ミモレット・ドゥミ・ヴィエイユのミルキーなコクとナッツを思わせる香ばしさには、果実味とほどよい酸を備えた白ワインがおすすめ。ワインの酸がチーズのコクをすっきりと整え、熟成による旨味を引き立てます。
特に、シャルドネを使った辛口の白ワインとは好相性です。りんごや洋梨、ナッツを思わせる風味がチーズの香ばしさと重なります。樽香が強すぎず、適度な厚みを持つタイプなら、ミモレットのコクとバランスよく調和します。
赤ワインを合わせる場合は、渋みが穏やかで、赤い果実の風味を持つ軽やかなタイプを。ピノ・ノワールやガメイのようなワインなら、チーズの繊細な風味を覆わず、心地よい余韻を楽しめます。
きめ細かな泡を持つ辛口のスパークリングワインもおすすめです。泡が口の中を軽やかに整えてくれるため、角切りにしたミモレットをアペリティフとして楽しむときにもよく合います。ノルマンディーらしく、辛口のシードルと合わせるのもよいでしょう。



