Présentation- 「チアペ」について
チアペ(Ciape)は、イタリア北西部・ピエモンテ州のヴァッリ・ウニーテ農園が、地場品種コルテーゼ100%で造る辛口の白ワインです。自然環境に配慮した有機農業を続け、野生酵母による発酵や必要以上に手を加えない醸造を通して、土地とブドウの個性を素直に表現しています。
ワイン名の「Ciape」は、トルトーナ地方の方言で「平たい石」を意味する言葉。コルテーゼの畑で多く見られる石に由来し、ラベルには、かつて畑の中に建っていた石造りの家が描かれています。
収穫したブドウは、ステンレスタンクで36時間のマセラシオンを行い、果皮の香りや旨味を引き出します。アルコール発酵後は、同じくステンレスタンクで6か月間熟成。コルテーゼに一般的な軽やかさだけではなく、土地の力強さや骨格を備えた、伝統的なスタイルを目指して造られています。
グラスからは、ミントを思わせる清涼感と、蜜をたっぷり含んだりんごのような艶やかな果実の香りが広がります。口に含むと、みずみずしい果実味に爽やかな酸と硬質なミネラル感が重なり、軽快でありながら芯のある味わいに。余韻にはほのかなハーブのニュアンスも感じられます。
アペリティフとしてはもちろん、魚介料理やハーブを使った料理、野菜のグリル、クリーミーなチーズや熟成チーズなど、幅広い料理と楽しめる白ワインです。
Histoire- 「ヴァッリ・ウニーテ」の歴史
ヴァッリ・ウニーテ(Valli Unite)は、ピエモンテ州アレッサンドリア県のコスタ・ヴェスコヴァートにある協同農園です。1974年、農業の未来に危機感を抱いた3軒の農家の若者、オッタビオ、エンリコ、チェーザレによって設立されました。
当時は、農業の過剰な機械化や農薬の大規模散布による環境への負担、働き続けても豊かになれず離農していく人々の増加が問題となっていました。彼らは、土地を疲弊させる農業から脱し、自然環境と人々の暮らしを守りながら持続できる農業を目指します。そして1981年、まだ明確な基準すら整っていなかった時代から、有機農業に取り組み始めました。
2004年には、ミラノ大学で農学と醸造学を学んだアレッサンドロが加入。畑での自然な栽培だけでなく、醸造においてもできる限り余計な介入を避け、ブドウ本来の力を生かすワイン造りへと大きく転換します。
2008年からは野生酵母による発酵と、SO2を添加しない醸造を本格的に開始。現在はヴィンテージやワインの状態を見極め、必要な場合のみ最小限のSO2を使用しています。畑を約23の区画に分け、それぞれを別々に醸造した後、その年の気候と区画ごとの個性を見ながらブレンドする、昔ながらの農家の知恵を大切にしています。
ワインだけでなく、穀物や野菜、畜産、養蜂などにも取り組み、農園内の建物や設備には再利用した建材や自分たちの森の木材を活用。ワイン造りを農業全体の循環のなかに置き、土地とともに歩む農園のあり方を実践しています。
Région- 「チアペ」の生産地域
チアペが生まれるのは、イタリア北西部・ピエモンテ州のコッリ・トルトネージと呼ばれる丘陵地帯です。農園が位置するコスタ・ヴェスコヴァート周辺には、なだらかな丘と畑、森林が広がり、古くから農業とワイン造りが営まれてきました。
畑を形づくるのは、「マルナ・トルトニアーナ」と呼ばれるトルトーナ特有の泥灰土です。石灰質を含む白い粘土質の土壌で、周辺には「カランキ」と呼ばれる白い断崖が見られます。
この土壌は、ブドウに豊かな香りとしっかりとした骨格を与えるとされています。チアペにも、蜜を含んだりんごのような果実味やミントを思わせる清涼感とともに、タイトで硬質なミネラル感が表れています。
この地域の代表的な白ブドウのひとつがコルテーゼです。ガヴィのような軽やかで爽快なスタイルも知られていますが、チアペでは果皮とともに36時間マセラシオンすることで、ブドウの香りや旨味、土壌由来の力強さまで引き出しています。コルテーゼの素朴で伝統的な表情を楽しめる一本です。
Accord Vin et Fromage - 合わせるのにオススメなチーズ
チアペには、爽やかな酸とみずみずしい果実味、タイトなミネラル感を生かして、クリーミーなソフトチーズや、ミルクの旨味が凝縮した熟成チーズを合わせるのがおすすめです。
香り豊かなウォッシュチーズと合わせれば、ワインのフレッシュな酸がチーズの濃厚なコクを引き締めます。蜜を含んだりんごのような果実味が、チーズのフルーティーな風味やミルクの甘みを引き出し、豊かな香りをやわらかく受け止めてくれます。
一方、塩味やハーブのニュアンスを持つハードチーズとは、チアペのミネラル感や清涼感が好相性。チーズの凝縮した旨味にワインの酸が輪郭を与え、重たさを残さず、すっきりとした余韻へ導きます。
タイプの異なるチーズに合わせることで、あるときは果実味が、またあるときは酸やミネラル感が際立ち、チアペの多面的な味わいを楽しめます。
エルワンおすすめのチーズペアリング
ヴァッリ・ウニーテ/チアペ 2024
ミントを思わせる清涼感と、蜜を含んだりんごのような艶やかな果実味。
爽やかな酸とタイトなミネラル感が全体を引き締め、
軽やかさのなかにも芯のある味わいを楽しめる白ワインです。
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フルール・ドニス フルール・ドニスのクリーミーでややコクのある味わいに、チアペの爽やかな酸と軽やかな果実味が重なります。 ウォッシュタイプならではの豊かな香りをやわらかく受け止めながら、濃厚なミルクの余韻をすっきりと整えてくれる組み合わせです。
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ピエール・ド・セル・ビオ ピエール・ド・セル・ビオの凝縮したミルクの旨味や塩味、ハーブを思わせるニュアンスに、チアペのフレッシュな酸とほのかなミネラル感が自然に寄り添います。 ワインの清涼感が熟成チーズのコクを軽やかに整え、山の草花を思わせる芳醇な風味を引き立てます。
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