Présentation- 「フルム・ダンベール・フェルミエール」について
フルム・ダンベール・フェルミエール (Fourme d'Ambert Fermière) は、牛の生乳を原材料とし、伝統的な製法によりセラーで50日間丁寧に熟成させたブルーチーズです。この長い熟成期間を経ることで、チーズはクリーミーなテクスチャーとマイルドながらも心地よい味わいを実現しています。表皮はナチュラルでマッシュルームの風味を感じさせる独特の仕上がりとなっており、チーズ愛好家を魅了します。柔らかな口当たりとクリーミーな中身が、まるで苔の絨毯を歩くような心地よさを提供し、食卓に上質な味わいをもたらします。
フルム・ダンベールが比較的マイルドなのに対し、フルム・ダンベール・フェルミエールはより生乳のクリーミーさが感じられる味わいです。
Histoire- 「フルム・ダンベール・フェルミエール」の歴史
フルム・ダンベール・フェルミエールの起源は、数世紀にわたってフランスの伝統的なチーズ製造技術に根ざしています。ある時から特定の家族や小規模の生産者によって製造されてきたこのチーズは、その製法と特徴を受け継ぎながら現代に至るまで愛され続けています。特にAOP(原産地呼称保護)に認定されているフルム・ダンベール・フェルミエールは、厳しい基準をクリアし、その品質と伝統を国際的に認められています。熟練した職人による丁寧な手仕事と自然の恵みが合わさり、時代を超えて愛されるチーズが生まれました。
Région-「フルム・ダンベール・フェルミエール」の生産地域
この貴重なフルム・ダンベール・フェルミエールは、フランス中南部に位置するオーヴェルニュ地方の豊かな自然に恵まれた地域で生産されています。特にこの地域の自然環境は、牛の飼育に最適で、質の高い生乳の供給源となっています。また、祖先から受け継がれたチーズ製造の知恵と技術が、この地域特有の風味豊かなチーズを生み出す要素となっています。フルム・ダンベール・フェルミエールに使用される生乳は、この地域で育てられた牛からのみ提供されており、地域の自然と伝統が息づく一品です。
標高500mから2000mに及ぶ山々が横たわるオーヴェルニュ地方は、厳しい気候と火山性の地形が特徴です。中でも、寒冷な気候を活かした保存食や、火山性の土壌で育つブドウで作られるワインなどは、この地域の特性が色濃く表れています。オーヴェルニュ地方の伝統料理には、じゃがいもとカンタルを使った「トリュファード (Truffade)」や、じゃがいもとトム・フレッシュチーズを練り合わせた伝統的なマッシュポテトの「アリゴ (Aligot) 」というものがあります。
Accord Vin et Fromage - 合わせるのにオススメなワイン
フルム・ダンベール・フェルミエールのクリーミーでマイルドな味わいは、口当たりが軽やかでフルーティな白ワインや、味わい深い赤ワインとも相性抜群。例えば、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランのような軽快な白ワインは、フルム・ダンベール・フェルミエールのクリーミーさと美しく調和します。また、ピノ・ノワールやメルローのような柔らかく滑らかな赤ワインも、チーズのマイルドな風味と絶妙にマッチし、食事の楽しみを一層深めてくれます。