Présentation- このチーズについて
ブシェット・サンドレ(Buchette Cendrée)は、伝統的なフランスのゴートチーズの一種で、美しい灰色の外見が特徴です。ブシェットはフランス語で「小さな丸太」を意味し(ブシェット・ド・ノエル、クリスマスに食べる切り株型のケーキはあまりにも有名ですよね!)、サンドレは「灰かぶり」を意味します。(フランス語ではシンデレラ、つまり灰かぶりのことをサンドリヨンと呼びます)このチーズは、白カビと灰に覆われた外皮で知られており、味わいはとても芳醇でコクのあるヤギチーズです。ふわふわとした白カビが表面を覆うこともありますが、特徴の一つです。もし気になる方はナイフなどで優しく落としてあげてください。
Histoire- このチーズの歴史
ブシェット・サンドレは、何世紀も前からフランスのロワール渓谷で作られていたチーズの一つです。その独特の灰色の外皮は、昔から伝わる製法によるものです。かつては、木炭の灰をチーズの表面に塗ることで、細菌や害虫を遠ざけて保存性を高める目的がありました。また、灰がチーズ熟成中に起こる表面の乾燥を防ぎ、食感と風味に独特の芳醇さを与えるためにも役立っていました。ヤギチーズは丸太型やピラミッド型、ハート形などいろいろな形状があることも特徴的。今日では、伝統的な製法を踏襲して、木の灰を刻んで表面に塗ったヤギチーズも色々な形状で目にすることができます。
Accord Vin et Fromage- 合わせるのにオススメなワイン
ブシェット・サンドレは、適度な酸味と芳醇なコクが特徴なので、チーズと相性の良いワインがオススメです。たとえばリースリングやソーヴィニヨン・ブラン、シュナン・ブランなどの白ワインが、特に合います。また、ロゼワインとも相性が良く、例えば、プロヴァンス地方やローヌ・ロゼなどが、ブシェット・サンドレの風味を引き立てます。赤ワインの場合は、タンニンが強過ぎない、軽やかなものを選ぶことで、チーズとワインがお互いを引き立てる美味しい組み合わせを楽しむことができます。