Présentation- ネロ・フュメについて
ネロ・フュメ(Nero Fumé)は、イタリアで作られる、スモーキーな香りと複雑な味わいを誇る新感覚のブルーチーズです。商品名の「ネロ・フュメ(黒い燻製)」が示す通り、熟成過程でスモーキーな紅茶として名高い「ラプサンスーチョン(正山小種)」を使用し、時間をかけて丁寧に作られます。
チーズの表面は樽の中で20日間にわたりラプサンスーチョンの茶葉で覆われ、取り出された後にヒノキ科のシダーウッド(スギ材)の板の上でじっくりと燻製(スモーク)されます。さらに栗の蜂蜜(モロ・チェストナットハニー)を加えた熟成プロセスと、香りを閉じ込める3ヶ月間の真空熟成を経ることで、青カビのピリッとした刺激と豊かなアロマが見事な調和を果たします。外皮(食用不可)はシックな表情を見せ、生地はクリーミーで滑らかな質感を誇ります。
口に含むと、ブルーチーズの柔らかなコクと、シダーウッド由来のスモーキーな木香、華やかな生花やドライフルーツを思わせるニュアンスが重なり合って広がります。栗の蜂蜜がもたらすほのかな甘みが青カビのシャープさを優しく包み込み、複雑で心地よい余韻が長く続きます。食後のデザートチーズとして、上質なラプサンスーチョンやウイスキー、熟成したワインと共に味わう至福の一品です。
Histoire- ネロ・フューメの歴史
ネロ・フュメは、イタリアの伝統的なチーズ製造技術と、東洋の伝統的な茶文化・燻製技術が見事に融合して生まれた、独創的なアフィナージュ(熟成)チーズです。
イタリアでは古くから、ワインの搾りかすやハーブ、果実、栗の葉などを使い、樽の中でチーズを熟成させる「インボッティート(樽漬け)」という保存と風味付けの技法が親しまれてきました。職人たちはこの伝統技法を現代的に進化させ、世界最古のフレーバーティーとされる中国発祥の松煙燻製茶「ラプサンスーチョン」に着目しました。
青カビのクリーミーな生地、香ばしい茶葉、シダーウッドのスモーク、そして栗の蜂蜜という異色の素材を掛け合わせることで、これまでにないドラマチックな風味を持つブルーチーズを生み出すことに成功しました。
Région- ネロ・フューメの生産地域
ネロ・フュメの生産地は、豊かな自然と伝統的な乳文化が根付くイタリアの高品質な酪農地域です。豊かな水と牧草に恵まれた風土で育まれた牛たちのミルクは、クセがなく濃厚でリッチな味わいを持ちます。
イタリアの職人たちは、ミルクの良さを生かしながら熟成で個性を表現するのが非常に得意です。上質なミルクに木材や茶葉の香りをじっくりと纏わせることで、これまでにない斬新な味わいを形にしています。
つくり手のこだわりが息づくネロ・フュメは、一粒味わうだけで芳醇な香りが心地よく鼻を抜け、至福の余韻に浸れるチーズです。
Accord Vin et Fromage - ネロ・フューメに合わせるのにオススメなワイン
ネロ・フュメのスモーキーでエキゾチックなアロマと濃厚な味わいには、まろやかな甘みと芳醇な香りを持つ極甘口のデザートワイン(貴腐ワインやアマローネ、ポートワイン)が最高の相性を見せます。ワインの濃密な甘みが青カビの塩気とスモーク香をやさしく包み込み、極上のマリアージュを奏でます。
また、樽熟成を施したリッチで力強い辛口の白ワインもおすすめです。香ばしいナッツやヴァニラのような木樽の香りが、チーズのシダーウッド香やラプサンスーチョンの深みと心地よく同調します。
赤ワインを合わせる場合は、しっかりとしたボディと熟成感を持つ重厚な赤ワインを選ぶと、チーズのスモーキーなインパクトや複雑な余韻に負けることなく、華やかで奥行きのある組み合わせをお楽しみいただけます。

