Le vigneron - 生産者情報
フランスのロワール渓谷は、東は大陸性気候、西は大西洋に近づくと海洋性気候になるため、ミュスカデは、沿岸の影響をはっきりと受けた冷涼気候のワインで有名です。 2007年、ニコラ・ストーは、この地に古くからある家族の畑を引き継ぎ、2016年に有機農法に転換しました。 現在、彼はビオディナミ農法への完全転換を目指しています。この小さなドメーヌは、西ロワールの伝統的な品種である、ムロン・ド・ブルゴーニュ、フォル・ブランシュ、ピノ・ノワール、そして西ロワールの様々な土壌を反映した地場品種エギオドラを栽培しています。
Description ‐ ワインについて・味わい
アルズール(Arzur)は9月下旬頃に完熟したムロン・ド・ブルゴーニュを収穫してつくられています。深い麦わら色のイエローカラー、白い果実とスパイスの複雑な香り。コクがあり調和の取れた味わいと、パール感のある、ふくよかで調和のとれた口当たりが特徴です。
ニコラのワインは、市場に出回っている直線的で一本調子なミュスカデとは全く違っています。ミュスカデという地にありながらも、ミュスカデを使っていません。畑が、アペラシオンの東端に位置し、海洋性気候が少ないため、ミュスカデに見られるような塩辛さは少なく、よりボディがあるワインをつくっています。また、ワインに全く手を加えないことにより、他のミュスカデとは異なり、ワインに心地よい丸みと質感をもたらすマロラクティックな働きをしています。
ライムの皮、カモミール、黄色いリンゴ、濡れた岩のような、キリッとしたドライでシャルキーなメロンの美しくピュアな香りです。 ラベルは『ゲーム・オブ・スローンズ』に出てくるようなイラストで、ナントのケルトの伝統に敬意を表し、円卓の騎士のさまざまなキャラクターが描かれています。このボトルは、アーサー王自身を描いています。
Région - 生産地について
このワインは、自然豊かなロワール地方で育まれます。当地の気候は、ブドウ栽培に最適な温暖な天候が特徴で、特に南東向きの斜面は日照条件が良く、ブドウに最適な環境を提供します。土壌は砂とシルト質が主体で、ミカシスト、片麻岩、クオーツ、角閃岩が混じり合う複雑な構成をしており、ワインに独特のミネラル感と味わいの深さをもたらしています。当地のビオロジック栽培によるこだわりと、古木から収穫されるブドウの品質の高さが、アルズールワイン独自の特性を形成しています。
Dégustation avec Fromage - チーズとのペアリング
アルズールは、そのフレッシュでミネラル感あふれる特性から、さまざまなチーズとのペアリングが楽しめます。特に、軽めのフレッシュチーズや、塩気のあるブルーチーズがおすすめです。フレッシュチーズのクリーミーさと、当ワインの清涼感あふれる果実味とのバランスが絶妙です。また、ブルーチーズの強い塩味と深い旨味が、ワインのミネラル感とシトラス系の酸味を引き立て、味わいの新たな発見へと導きます。チーズと共にアルズールを楽しむことで、より豊かな味わいのハーモニーを発見していただけることでしょう。