Présentation- オルトラン レモン&ローズマリーについて
オルトラン レモン&ローズマリー(Ortolan Citron & Romarin)は、フランス東部のフランシュ=コンテ地方で生まれた、白カビタイプのソフトチーズです。地元の牧場から半径約40km以内で集められた新鮮な低温殺菌牛乳を使用し、伝統的な製法で丁寧に作られています。
このチーズの最大の特徴は、レモンとローズマリーの香りが織りなす爽やかな風味です。クリーミーでとろけるような食感の中に、柑橘の明るい酸味とハーブの芳香が広がり、まるで太陽の光を感じさせるような味わいを楽しめます。外皮の白カビも食用で、遺伝子組み換えは不使用です。
Histoire- オルトラン レモン&ローズマリーの歴史
オルトラン(L'Ortolan)は、フランス東部のフランシュ=コンテ地方に位置するシャルセンヌ村で、1921年に創業された家族経営のチーズメーカー「フロマジュリー・ミルレ(Fromagerie Milleret)」によって製造されています。この地域は、豊かな自然と酪農の伝統で知られ、オルトランはその土地の恵みを活かしたチーズとして誕生しました。
創業以来、ミルレ社は地元の新鮮な牛乳を使用し、伝統的な製法と革新的な技術を融合させたチーズ作りを続けています。特に、オルトランシリーズは、白カビタイプのソフトチーズで、クリーミーでとろけるような食感が特徴です。その中でも「オルトラン レモン&ローズマリー」は、レモンとローズマリーの爽やかな香りが加わり、明るくフレッシュな味わいを楽しめます。
Région-オルトラン レモン&ローズマリーの生産地域
フランシュ=コンテ地方は、フランス東部、スイスとの国境に接する山岳地帯に位置し、豊かな自然と酪農文化に育まれた食の宝庫です。特に山岳地帯ならではの厳しい冬に備える保存食文化が発展しており、チーズや燻製肉、ワインといった保存性の高い食品が多く見られます。
この地方を代表するのが、何といってもコンテ(Comté)チーズです。ミルクの旨みが凝縮された長期熟成型のハードチーズで、伝統的な製法を守りながら今も多くの農家と熟成士が連携して生産しています。ほかにも、モルビエやモンタニャールといった個性豊かなチーズが点在し、この地域がいかにチーズ文化の中心であるかがわかります。
また、燻製の技術にも長けており、ジュラ山脈の森の恵みを活かしたモルトーソーセージやジュラハムなどが名物です。これらはスモークの香ばしさと凝縮された旨みが特徴で、チーズやワインとともに親しまれています。
ワインは、ジュラワインと呼ばれる独自のスタイルを持ち、シェリーのような酸化熟成香をもつヴァン・ジョーヌ(黄色ワイン)などが有名です。これらはチーズとの相性も抜群で、地域の食文化に深く根づいています。
Accord Vin et Fromage - 合わせるのにオススメなワイン
オルトラン レモン&ローズマリーの明るく爽やかな風味には、香り高くフレッシュな白ワインがよく合います。とりわけおすすめなのは、ロワール地方のソーヴィニヨン・ブランを使ったワイン──たとえばサンセールやトゥーレーヌなどです。柑橘系のアロマとキレのある酸味が、チーズに加えられたレモンの香りやローズマリーのハーブ感を引き立て、口の中に清々しい余韻を残してくれます。
また、やや果実味のあるプロヴァンスのロゼワインも相性がよく、ローズマリーの芳香と重なりながら、チーズのクリーミーな口あたりを軽やかにまとめてくれます。さらに、泡を楽しみたいなら、シャンパーニュのブラン・ド・ブランや、軽めのクレマン・ド・ジュラのような辛口スパークリングワインを選べば、白カビの繊細なコクと、ハーブの香りが美しく調和し、洗練されたアペロタイムを演出してくれます。
チーズをセレクトしたエルワンおすすめのペアリングワイン
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レモンやハーブの風味を、ワインの柑橘系アロマが引き立ててくれます。 |
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ハーブと柑橘の風味が、ロゼのフルーティーな酸味と共鳴します。 |