Le vigneron - マコン・フュイッセ・ヴェル・シャンヌの生産者情報
このワインを手がけるのは、3世代続くドメーヌを継いだ セバスチャン・ジルー。かつてはレーシングカーのメカニックとして働いていたという異色の経歴をもちます。作業の正確さと丁寧さを武器に、2009年から家業のワイン造りに携わりはじめました。
ドメーヌでは除草剤を使用せず、自然と向き合う栽培を重視。2022年ヴィンテージからはオーガニック認証も取得し、一部区画ではビオディナミ農法も取り入れています。セバスチャンは「生きた土壌こそが、良いワインを生む」と考え、テロワールの声に耳を傾けながら日々畑に向き合っています。
Description - マコン・フュイッセ・ヴェル・シャンヌの味わい、ブドウについて
マコン・フュイッセ・ヴェル・シャンヌは、シャルドネ100%で造られた白ワイン。軽やかなゴールデンイエローの色調に、リンゴや桃、レモン、白い花の香りがふんわりと広がります。さらにバターやアーモンドのニュアンスが重なり、奥行きのある香りに。味わいは丸みがありつつも、ミネラル感が支えるフレッシュなフィニッシュ。樹齢約40年のブドウから、自然酵母で丁寧に醸され、20ヶ月以上の熟成を経て生まれた1本です。
Région - マコン・フュイッセ・ヴェル・シャンヌの生産地について
マコン地区(Mâconnais)は、ブルゴーニュ地方の南端に位置し、穏やかな丘陵地帯にブドウ畑が広がる風光明媚な地域です。ここでは、土地の恵みと季節の移ろいを大切にした素朴で滋味深い食文化が育まれています。
この地域は何よりもワインで知られ、とくにシャルドネを主体とした白ワインは世界的にも高い評価を受けています。マコン・ヴィラージュ、ピエールクロ、ヴェルゼなどの村々では、それぞれの土壌と気候を活かした個性豊かなワインが造られており、食卓には常に地元のワインが寄り添います。
料理は、バターやクリームを使った濃厚でまろやかな味わいが特徴です。たとえば、鶏肉を白ワインとクリームで煮込んだ「ポーレ・オ・ヴァン・ブラン(poulet au vin blanc)」は、マコンワインとの相性が抜群の郷土料理。また、サン・ヴェランやソリュトレの山々のふもとでは、ヤギの飼育も盛んで、シェーブルチーズが日常の食卓に欠かせません。
Dégustation avec Fromage - チーズとのペアリング
「マコン・フュイッセ・ヴェル・シャーヌ 2022」は、まろやかな果実味としっかりとした酸、そして控えめなミネラル感が特徴。軽やかな味わいの中にも芯があり、チーズとのペアリングにも最適です。
たとえば、フレッシュタイプのシェーヴルや、熟成の浅いブリア・サヴァランといったやさしい味わいの白カビタイプと好相性。また、ミルクの甘みが感じられる熟成コンテや、ほんのり塩気のあるトム・ド・サヴォワなどとも、美しく寄り添います。
ワインもチーズも、お互いを引き立て合いながら、余韻まで心地よいひとときをつくってくれます。
エルワンおすすめのチーズペアリング
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ミルキーでナッツのようなコクのあるハードタイプに、ワインのフレッシュさがバランス◎ |
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ほのかなシャンパーニュの香りとワインの酸味が調和。軽やかな余韻が楽しめます。 |
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レモンやハーブの風味を、ワインの柑橘系アロマが引き立ててくれます。 |