Présentation- シャンパニェット・ジュラシックについて
シャンパニェット・ジュラシック(Champagnette Jurassic)は、フランス、ドゥ県生まれのセミハードチーズで、生乳(無殺菌)を原材料に使用しています。このチーズの一番の特徴は、有機栽培且つ亜硫酸塩無添加のヴァンサン・クーシュ シャンパーニュで外皮を洗い、100日間熟成させることにあります。この独特の工程により、チーズは華やかで発泡感のある香りと、花や果実を思い起こさせる複雑な風味を持つようになります。外皮はウォッシュタイプで、食べることができます。
Histoire- シャンパニェット・ジュラシックの歴史
シャンパニェット・ジュラシックは、元々フロマジュリー・ジュラシックによって50周年記念として限定生産されました。しかしその後、好評によりジュラシックシリーズの正式な一員として加わることになりました。このシリーズには他にも、ジュラ産マール酒やヴァン・ジョーヌ、ゲンチアナ(リンドウのリキュール)で熟成させたトムが揃っており、まさに夢のラインナップです。
Région-シャンパニェット・ジュラシックの生産地域
フランス東部、スイス国境に接するドゥ県(Département du Doubs)は、フランシュ=コンテ地方に属し、山岳地帯の自然と歴史が育んだ豊かな食文化を有しています。この地域は、寒冷な気候と標高の高い地形から、保存性に優れた食品が多く発展してきました。
最も有名なのは、世界的にも評価されるハードチーズ「コンテ(Comté)」。ジュラ山脈の放牧地で育つ牛のミルクから作られ、長期熟成されることで、ナッツのような香ばしさとミルクの旨味を凝縮させた逸品です。コンテは日常の食卓はもちろん、フランス料理の隠し味としても使われています。
また、ドゥ県は燻製文化も深く根付いており、特にモルトーソーセージ(Saucisse de Morteau)は地域の名物。ジュラの森の木を使って燻されることで、独特の香りと深い味わいが生まれ、シンプルに煮込んだ料理から、レンズ豆やキャベツとの煮込み料理まで幅広く使われます。
さらに、地元のワイン文化も特徴的です。ジュラ地方の一部として、酸化熟成させたヴァン・ジョーヌ(黄色ワイン)や、ナッツ香を伴うヴァン・ド・パイユ(藁ワイン)など、個性豊かなワインが生産され、地域のチーズや燻製肉との絶妙なペアリングが楽しまれています。
Accord Vin et Fromage - 合わせるのにオススメなワイン
シャンパニェット・ジュラシックは、ナチュラルなシャンパーニュで熟成されたセミハードチーズで、芳醇かつほのかに発泡感を思わせるような華やかさを備えています。その繊細な風味を引き立てるには、同じシャンパーニュ地方のブラン・ド・ブラン(シャルドネ100%)を合わせるのがおすすめです。柑橘系のアロマやシャープな酸が、チーズの熟成によって生まれたミルキーなコクと絶妙なコントラストを描き、口の中に清らかな余韻を残してくれます。
あるいは、ジュラ地方との縁を感じさせるペアリングとして、クレマン・デュ・ジュラ(Crémant du Jura)のようなローカルなスパークリングワインを合わせるのも一興です。やさしい泡立ちとほのかな酵母香が、チーズに練り込まれた自然な旨みと調和し、食前酒としても、軽めの前菜と一緒に出しても、食卓に上品な華やかさを添えてくれます。
より個性的に楽しむなら、酸化熟成を経たヴァン・ジョーヌをあえて合わせてみるのも面白いでしょう。ナッティな香りがチーズの奥行きを引き出し、風味の重なりに深みが生まれます。シャンパニェット・ジュラシックは、ワインとともに“熟成”を楽しむ大人のチーズ。その魅力を引き立てるのは、やはり丁寧に造られた一本です。
チーズをセレクトしたエルワンおすすめのペアリングワイン
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ほのかなシャンパーニュの香りとワインの酸味が調和。軽やかな余韻が楽しめます。 |