Présentation- ブッシュ・デ・ネージュについて
ブッシュ・デ・ネージュは、フランス中部、オーヴェルニュ地方の標高1000mを超える山岳地帯で生まれる、やさしい味わいの青カビチーズです。その名前はフランス語で「雪の丸太」を意味し、丸太のように太くゴロンとした形と、外側を覆う雪のように白いカビの姿から名づけられました。澄んだ空気と豊かな自然の中で放牧される牛のミルクを100%使い、自然の恵みが詰まったチーズです。
生地はほのかに黄色みがかり、青カビは生地全体に程よく広がっています。青カビチーズと聞くと刺激の強い風味を思い浮かべるかもしれませんが、ブッシュ・デ・ネージュはそのイメージを覆すような穏やかでまろやかな味わいが特徴です。塩気も控えめで、口に入れるとクリーミーでなめらかな舌触りと、ほんのりナッツを思わせるコクが広がります。外皮の白カビ部分は食べられ、きのこのような香ばしい香りがほのかに感じられます。
Histoire- ブッシュ・デ・ネージュの歴史
ブッシュ・デ・ネージュは、フランス中部オーヴェルニュ地方の豊かな自然に抱かれた山岳地帯で生まれた青カビチーズです。標高1000mを超える高地で育まれた牛のミルクを使い、雪のように白い外皮と丸太のような形から「雪の丸太」という名がつけられました。オーヴェルニュ地方の伝統的なブルーチーズ文化の地で育まれながらも、ブッシュ・デ・ネージュ自体は比較的新しく、穏やかでクリーミーな味わいが幅広い層に親しまれています。
Région-ブッシュ・デ・ネージュの生産地域
ブッシュ・デ・ネージュが生まれたピュイ=ド=ドーム県周辺の地域では、古くから農村の自給自足的な暮らしが営まれ、野菜や穀物、肉、蜂蜜、山菜といった土地の恵みを余すところなく食卓に生かしてきました。特にじゃがいもは冷涼な気候に適した重要な作物で、これを使った郷土料理が数多く存在します。たとえば、ジャガイモを薄切りにしてチーズやラードとともに焼き上げる「トリュファード」や、じゃがいもを練り上げてチーズと合わせた「アリゴ」は、この地の食卓を象徴する料理です。
また、ピュイ=ド=ドーム県では蜂蜜やハーブ、野生のキノコも重要な食材です。特に栗の木や花々から採れる蜂蜜は香り豊かで、地元のデザートや料理に風味を添えています。
さらに、ピュイ=ド=ドームは良質なミネラルウォーターの産地としても知られ、ヴォルヴィックをはじめとする天然水が古くから地域の生活に根付いています。このように、ピュイ=ド=ドームの食文化は、山の恵みと四季の移ろいを感じさせる素朴で奥深い魅力にあふれています。
Accord Vin et Fromage - 合わせるのにオススメなワイン
ブッシュ・デ・ネージュのクリーミーなテクスチャーと穏やかな青カビの味わいは、貴腐ワインとのペアリングでその魅力を一層引き立てます。特にモンバジャックや、芳醇で甘美な遅摘みのシュナン・ブランがおすすめ。
また、軽い発泡性のシードルとも相性が良く、爽やかな味わいでチーズのクリーム感を楽しむことができます。チーズボードにはトーストしたバゲットや洋梨のコンポートを添えて、より上品なデザートタイムを演出してみてください。
チーズをセレクトしたエルワンおすすめのペアリングワイン
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