About -Pouligny St.Pierre AOPとは(プーリニー・サン・ピエールAOP)
ロワール地方を代表するシェーブルチーズの一つで、AOPに登録されているチーズの中で、最も小さい地域で造られているチーズです。
チーズの名前は作られている町の名前から付けられています。
特徴的なピラミッド型は、Pouligny-Saint-Pierreの教会の鐘を模しているそう。フランスでは「ピラミッド」や「エッフェル塔」というニックネームでも親しまれています。
2通りの熟成方法があり、白く熟成させるとしっとりとしてドライフルーツやお花のような香りがあり、青く熟成させると生地は締まっていてクルミやヘーゼルナッツのようなニュアンスが楽しめるようになります。
ヤギのミルクは健康にもよく、循環器系疾患や肥満予防にもなるとされています。
Journey -Pouligny St.Pierre AOPの歴史と背景
19世紀にフランスの中央近く、アンドル県の自然地帯(今は自然公園内)でこのチーズは作られ始めました。元々コミューン(共同体)の中で造られていたため、現在でもこの名前を冠したチーズを作ることができる範囲は比較的小さく、22のコミューンしかありません。
1976年にAOCに登録され、緑のラベルはフェルミエ(農家製)、赤いラベルは工場製(デイリー)の印となっています。2005年には総生産量の半数以上がフェルミエ(農家製)でした。
Taste & Marriage - 味、組み合わせ方、レシピ
アイボリーから、熟成するにつれて灰色もしくは青みがかってくる外皮は薄く柔らかく、生地は真っ白できめ細やか。シェーブルらしい爽やかな酸味とあっさりしたコク、それでいてクリーミーで濃厚な味わいは、一度食べたら病みつきになります。
熟成して固く締まるにつれてナッティーで香ばしくなり、軽くトーストすると、そのまま食べるのとはまた違った味わいが楽しめます。
若いうちはイチジクや梨などフレッシュフルーツと、熟成が進んできたら角切りにしてナッツを入れたサラダやベリージャム、クルミと合わせてみてください。