Présentation- 「ジュラシック・クレーム」について
ジュラシック・クレーム(Jurassic Crème)は、オーストリア・アルプスの麓、ブレゲンツヴァルト地方で生まれた、贅沢な味わいのセミハードチーズです。
その名のとおり、豊かなコクとやさしい口どけが魅力。製造の段階でフレッシュクリームを加えることで、脂肪分を高め、なめらかでとろけるような質感に仕上げられています。
使用されるのは、この地域で伝統的に生産される「ヘウミルヒ(干し草飼料のミルク)」のみ。
自然の牧草と干し草を食べて育った牛のミルクは、澄んだ甘みと豊かな風味を備え、チーズに奥行きのある味わいを与えてくれます。
原料のミルクとクリームには、サーミゼーション処理と呼ばれるやさしい低温処理が施され、ミルク本来のフレッシュさと旨味が大切に守られています。
生地は非常にきめ細かく、しっとりとなめらか。
熟成を重ねても硬くなりすぎることなく、口の中でゆっくりと溶けていきます。
味わいは穏やかでバターのようにまろやか。新鮮なクリームを思わせるやさしい香りと、ふくよかなコクが心地よく広がります。
土地の風土と職人の技、そしてクリームの贅沢さがひとつになった、純粋な「美味しさ」を楽しむためのチーズ。
ジュラシック・クレームは、気負わずに味わいながら、ゆったりとした時間に寄り添ってくれる一品です。
Histoire- 「ジュラシック・クレーム」の歴史
ジュラシック・クレームは、オーストリア・アルプスの麓、ブレゲンツヴァルト地方に受け継がれてきた酪農とチーズ造りの伝統から生まれたチーズです。
この地域では、何世紀にもわたり牧畜とチーズ造りが暮らしの中心にあり、自然のリズムとともに培われた技と知恵が大切に守られてきました。
ブレゲンツヴァルトは、とくに「ヘウミルヒ文化」で知られる土地。
新鮮な牧草と干し草だけで育てた牛のミルクを使う伝統は、ミルク本来の甘みと澄んだ風味を生み出し、チーズ造りの土台となっています。
この土地の職人たちは、その良質なミルクにフレッシュクリームを加えるという発想から、よりなめらかで贅沢な味わいのチーズを目指しました。
試行錯誤の末に生まれたのが、クリームを加えて脂肪分を高め、長い熟成を経ても柔らかさを保つ「ジュラシック・クレーム」の製法です。
伝統的な原料選びと製法に、現代の技術を組み合わせることで、これまでにない口どけとリッチな味わいが実現しました。
自然に根ざした酪農、受け継がれる職人の技、そして新しい発想。
ジュラシック・クレームは、ブレゲンツヴァルトのチーズ文化の延長線上に生まれた、伝統と革新が調和したチーズとして、今も大切に造られています。
Région-「ジュラシック・クレーム」の生産地域
ブレゲンツヴァルト地方の食文化は、アルプスの自然と牧畜の暮らしに寄り添いながら育まれてきた、素朴で誠実な味わいの世界です。オーストリア西部、フォアアールベルク州の山岳地帯に広がるこの地域では、なだらかな高原と清らかな空気、豊かな牧草に恵まれ、古くから酪農が暮らしの中心にありました。その営みが、そのまま食卓の文化を形づくっています。
とりわけチーズは、この土地の食文化を象徴する存在です。山の放牧地で育った牛のミルクから造られるチーズは、澄んだコクとやさしい甘みをもち、セミハードから長期熟成タイプまで多彩な表情を見せます。山小屋のアルプで造られる夏のチーズから、熟成庫で静かに育てられる冬のチーズまで、季節とともに味わいが移ろうのも、この地方ならではの魅力です。
料理は全体に滋味深く、素材の持ち味を生かしたものが中心です。じゃがいもやキャベツ、根菜類、穀物、乳製品が日常の基本となり、チーズやバター、クリームを使った温かい料理が、山の仕事の合間の体をやさしく支えてきました。華美ではありませんが、自然の恵みをまっすぐに味わう、心ほどけるような料理が並びます。
現在もブレゲンツヴァルトでは、小規模な生産者や職人たちが土地の味を大切に守り続けています。市場やレストラン、チーズ工房では、地元の食材と向き合う文化が息づき、食を通して地域のつながりが育まれています。
Accord Vin et Fromage - 基本のペアリング|まずはこの組み合わせから
ジュラシック・クレームのなめらかでリッチな味わいには、幅広いタイプのワインがよく合います。
とくにおすすめなのは、コクのある白ワインや、果実味と酸のある白ワイン。
チーズのクリーミーさを引き立てながら、後味をすっきりと整えてくれます。
赤ワインを合わせるなら、軽やかなタイプや、やさしく熟成した赤ワインがおすすめです。
強すぎないタンニンが、チーズのまろやかさに寄り添い、味わいに心地よい広がりを与えてくれます。
クリームのコクとワインの香りが重なり合う、贅沢なひととき。
気負わず、好みの一杯とともに、ゆったりと楽しんでみてください。
Local Pairing|土地が育む、理想の組み合わせ
ジュラシック・クレーム × フォム・カルク シャルドネ
ジュラシック・クレームは、オーストリア・アルプスの麓、ブレゲンツヴァルト地方で造られる、フレッシュクリームを贅沢に加えたセミハードチーズです。
牧草と干し草のみで育った牛のミルクを使い、サーミゼーション処理というやさしい製法と長い熟成によって、なめらかでとろけるような質感と、バターや生クリームを思わせる穏やかなコクが生まれます。
刺激の少ない味わいと、余韻で語るようなやさしい風味が、このチーズの魅力です。
これに合わせたいのが、オーストリア東部、石灰質土壌に由来するフォム・カルクのシャルドネ。
過度な介入を避けた栽培と、成熟しすぎない適切な収穫、装飾的な樽香に頼らない誠実な醸造によって、直線的で張りのある酸と、精度の高いミネラル感を備えた味わいに仕上がっています。
ワインの凛とした酸と透明感のあるミネラルが、ジュラシック・クレームのクリーミーなコクを引き締め、互いの輪郭を美しく際立たせます。
アルプス酪農文化とテロワール重視のワイン造りが出会い、「素材の質を最大限に尊重する」という共通の哲学によって結ばれたペアリング。
自然、時間、そして原料へのこだわりが静かに響き合う、オーストリアならではの完成度の高い組み合わせです。
Selection|エルワンおすすめのペアリング
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白い果実、ほのかなバター感、石灰質由来のミネラル。
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きめ細かな泡とシャープな酸。 |




