Le vigneron - 「ボーム・ド・ヴニーズ テール・ブランシュ」の生産者情報
フランス南ローヌ地方、Dentelles de Montmirail(ドンテル・ド・モンミライユ)の麓に広がる自然豊かな土地に、家族経営のワイナリー「ドメーヌ・ド・フヌイエ(Domaine de Fenouillet)」があります。
五世代にわたりブドウ栽培とワイン造りを受け継いできたフヌイエ家は、伝統と革新のバランスを大切にしながら、地域を代表する生産者へと発展してきました。
畑は生物多様性に富み、有機農法(BIO認証)を取得。さらにビオディナミの実践にも積極的に取り組み、自然の力を最大限に生かした栽培を行っています。収穫はすべて手摘みで、一房ごとに丁寧に選果。こうした真摯な姿勢が、ワインに力強さと繊細さをもたらしています。
Description - 「ボーム・ド・ヴニーズ テール・ブランシュ」の味わい、ブドウについて
「ボーム・ド・ヴニーズ テール・ブランシュ(Beaumes de Venise Terres Blanches)」は、グルナッシュ50%、シラー35%、ムールヴェードル15%から造られる、芳醇で複雑な赤ワインです。アルコール分は15%。
深みのあるダークレッドの色合いに、レッドフルーツや果実の砂糖漬け、皮革、スパイスの濃厚なアロマが立ち上がります。口に含むと、微かなペッパーのニュアンスとともに、まろやかな果実味と柔らかなタンニンが広がり、しなやかなバランスを描きます。
余韻は甘やかで長く、フルーティーな果実感がいつまでも残り、ローヌ渓谷の豊かなテロワールを感じさせます。力強さと優美さが共存するスタイルは、熟成によってさらなる深みを見せる可能性を秘めています。
Région - 「ボーム・ド・ヴニーズ テール・ブランシュ」の生産地について
「ボーム・ド・ヴニーズ テール・ブランシュ」が作られている南ローヌ地方は、豊かな自然環境と歴史的背景に育まれた、多彩で力強い味わいが特徴です。南ローヌは地中海性気候に恵まれ、オリーブ、ハーブ、トマト、ナス、ズッキーニなどの野菜が豊富に育ちます。そのため、料理はオリーブオイルをたっぷり使い、香草の風味を効かせたシンプルで滋味深いものが多く、イタリアやプロヴァンスの影響も色濃く見られます。
ワイン文化も食卓に欠かせません。コート・デュ・ローヌを代表とする赤ワインは、グルナッシュ、シラー、ムールヴェードルといった品種を主体に、スパイシーで果実味豊かな味わいが特徴で、肉料理やチーズとの相性が抜群です。特に羊肉やジビエといった力強い肉料理に合わせることが多く、日常の食事から祝祭の席まで幅広く楽しまれています。
また、この地域は「田舎料理」の宝庫でもあります。例を挙げると、ラタトゥイユに似た野菜の煮込み、ハーブとにんにくで香りづけしたグリル肉、豆とソーセージを煮込んだカスレ風の料理などがあり、土地の素材を生かした素朴でありながら力強い味わいが広がります。チーズではピコドンのような山羊乳チーズが知られ、ワインやはちみつと合わせて食卓に並びます。
Dégustation avec Fromage - チーズとのペアリング
「ボーム・ド・ヴニーズ テール・ブランシュ」は、その芳醇で力強い果実味とスパイシーなニュアンスにより、料理だけでなくチーズとの相性も抜群です。
ブルーチーズの塩味やエポワスの強烈な個性と合わせれば、ワインの甘美な余韻が全体を包み込み、豊かなマリアージュを生み出します。
また、熟成コンテやグリュイエールのような硬質チーズと組み合わせると、ナッツのような旨みとローヌらしい果実感が見事に調和します。
サーヴ温度は15〜18℃がおすすめ。グラスの中で香りが開き、赤身肉やハーブを効かせた料理、さらにはチーズとの調和を一層楽しめます。
エルワンおすすめのチーズペアリング
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塩味とコクを赤果実とスパイスが包み込み、味わいに深みをプラス。 |



