Présentation- 「デリス・ド・ブルゴーニュ」について
デリス・ド・ブルゴーニュは、フランスのブルゴーニュ地方で作られるトリプルクリームタイプの白カビチーズで、その贅沢な味わいと滑らかな食感で広く知られています。脂肪分が約75%にも達し、バターや生クリームのようなリッチでクリーミーな味わいを楽しめます。口の中でとろけるような食感と、まろやかなミルクの甘みが広がるのが特徴です。また、表皮は薄くて柔らかい白カビで覆われています。熟成が進むにつれて、内部はさらに滑らかでクリーミーになり、柔らかな舌触りが際立ちます。フレッシュなミルクの香りをベースに、熟成が進むとナッツやキノコのようなほのかな香りを楽しめます。
Histoire- 「デリス・ド・ブルゴーニュ」の歴史
「デリス・ド・ブルゴーニュ」を造っている「フロマジュリー・ランセ(Fromagerie Lincet)」は、1895年に設立されたフランスの伝統的なチーズメーカーで、ブルゴーニュ地方に拠点を置いています。5世代にわたる家族経営のもと、伝統的な製法と革新的なアプローチを組み合わせ、高品質なチーズを生産しています。「デリス・ド・ブルゴーニュ」のほか、ブリア・サヴァランやエポワス、スーマントランなどもランセ社を代表するチーズです。
Région-「デリス・ド・ブルゴーニュ」の生産地域
ブルゴーニュ地方の北部に位置するヨンヌ地方(Yonne)は、豊かな自然と歴史的な背景を持つ地域であり、独自の食文化が育まれています。この地方の食文化は、地元の新鮮な食材を活かした素朴でありながら洗練された料理が特徴で、特にワインとの調和が重要視されています。
ヨンヌ地方は、世界的に有名なシャブリ(Chablis)の産地として知られています。この地方の白ワインであるシャブリは、キリッとした酸味とミネラル感が特徴で、特に魚介料理やクリーミーなソースを使った料理との相性が抜群です。シャブリを用いた料理も多く、ソースや煮込み料理に地元のワインを加えることで風味を高めるのが一般的です。
また、ヨンヌ地方はブルゴーニュ全体のチーズ文化の一端を担っています。特に有名なのが「スーマントラン(Soumaintrain)」や「シャウルス(Chaource)」といった白カビタイプのチーズです。これらのチーズは、濃厚でクリーミーな風味を持ち、地元のワインとよく合います。熟成が進むと香りが強くなるため、ワインとのペアリングがより楽しめるようになります。
Accord Vin et Fromage - 合わせるのにオススメなワイン
デリス・ド・ブルゴーニュは、そのリッチでクリーミーな味わいと柔らかな舌触りが特徴のトリプルクリームチーズです。この濃厚なチーズの味わいを引き立てる、相性の良いワインを選ぶと、さらに贅沢な体験が楽しめるでしょう。
例えば、シャンパーニュ(特にブラン・ド・ブラン)やプロセッコは、デリス・ド・ブルゴーニュの濃厚さを爽やかな酸味と細やかな泡で引き締めてくれます。スパークリングワインの清涼感が、チーズのコクを軽やかにし、全体のバランスを整えます。
また、ブルゴーニュ地方のシャルドネ(シャブリ、ムルソーなど)も、ミネラル感と適度な酸味が特徴で、チーズのクリーミーさと絶妙にマッチします。甘口の白ワイン(ソーテルヌやリースリングのレイトハーベスト)もおすすめ。甘みがチーズの塩味と調和し、特にデザート感覚で楽しむ際に最適です。