Le vigneron - 「レクラ」の生産者情報
「レクラ(L’Eclat)」を手がけるルネサンス(フルリエ・フレール)は、ロワール地方で兄弟でワイン造りを行う生産者です。ブノワとマテューの兄弟は、1991年からワイン造りに携わり、長年にわたり土地と向き合ってきました。
約5年前、彼らはサンセールの中でも特に優れたテロワールを持ちながら、長く忘れられていた畑に着目します。荒れた状態にあったその土地を、環境に最大限配慮しながら少しずつ再生し、新たなワイン造りの場として生まれ変わらせました。ルネサンスという名には、そうした「再生」の意味が込められています。
栽培と醸造では、テロワールの個性を何よりも尊重する姿勢を貫いています。白ワインはソーヴィニヨン・ブランのみ、赤ワインはピノ・ノワールのみを使用し、品種の純粋な表現を追求。アミニーの石灰岩、コート・ド・レペの砕いた石灰岩、レ・マルヌの粘土質土壌など、区画ごとの土壌の違いがそのままワインの表情に映し出されています。
フレッシュさと表現力を兼ね備えたそのワインは、土地の味わいを丁寧に伝えるものとして評価され、ルネサンスはロワールの新世代を象徴する生産者のひとつとして注目を集めています。
Description - 「レクラ」の味わい、ブドウについて
「レクラ」は、その名が示す“輝き”を思わせる、清らかで表情豊かなソーヴィニヨン・ブランです。グラスに注ぐと、パッションフルーツやピンクグレープフルーツ、パイナップルを思わせる爽やかな香りが立ち上がり、そこに白い花や、太陽で温められた石のような穏やかなミネラルのニュアンスが重なります。
口に含むと、ミネラル感と酸味のバランスがよく、コクを感じさせながらも軽快な飲み心地です。果実味はやわらかく、上質で、後味にはほのかな塩味とともに、澄んだ余韻が広がります。全体を通して、明るく開かれた印象があり、親しみやすさと品の良さを兼ね備えています。
アペリティフとして軽やかに楽しむのはもちろん、野菜や魚介を使った料理など、幅広い食事に寄り添う一本です。いつ飲んでも気負わず楽しめる、完成度の高いソーヴィニヨン・ブランと言えるでしょう。
Région - 「レクラ」の生産地について
ロワール地方の食文化は、フランスの中でもとりわけ川と季節の移ろいに寄り添った、軽やかで誠実な味わいが特徴です。フランス最長の川であるロワール川が流域にもたらす豊かな水と肥沃な土壌は、野菜や果物、淡水魚、家禽の文化を育んできました。
この地域の料理は、素材の持ち味を活かすことを何よりも大切にしています。バターやクリームを重ねるよりも、火入れは穏やかに、調味は控えめに行い、野菜や魚介そのものの香りや甘みを引き出します。アスパラガスや白いんげん豆、リーク、ズッキーニといった野菜は、茹でる・蒸すといったシンプルな調理で食卓に並び、季節の訪れを知らせる存在です。
ロワール川やその支流では、サンドルやパイク、ウナギなどの淡水魚が親しまれてきました。バターや白ワイン、ハーブで軽く仕上げた魚料理は、ソーヴィニヨン・ブランの持つ酸とミネラル感と自然に寄り添います。また、山羊のチーズ文化が根づいているのもロワールならではで、クロタン・ド・シャヴィニョルに代表されるフレッシュで酸のあるシェーヴルは、日常の食卓に欠かせない存在です。
肉料理もありますが、重さよりも滋味深さが重視されます。家禽や仔牛、豚肉を、野菜やハーブとともに穏やかに煮込む料理が多く、ワインは料理を引き立てる脇役として自然に寄り添います。食事の中でワインが主張しすぎることはなく、料理と同じ高さで並ぶ存在として扱われてきました。
Dégustation avec Fromage - チーズとのペアリング
このワインには、ミネラル感と酸をきれいに受け止めてくれる、軽やかで輪郭のはっきりしたチーズがよく合います。ソーヴィニヨン・ブラン特有の爽やかさと塩味を伴う余韻を生かすため、重すぎず、乳の風味が素直に感じられるタイプを選ぶのがポイントです。
まず思い浮かぶのは、ロワール地方を代表するシェーヴルチーズです。クロタン・ド・シャヴィニョルのようなフレッシュから若熟の山羊チーズは、チーズの持つほのかな酸味とミネラル感がワインの酸と美しく呼応し、果実味をより立体的に感じさせます。口の中でワインとチーズが自然に溶け合い、後味には清涼感が残ります。
牛乳チーズであれば、若いうちに楽しむ白カビタイプも相性が良いでしょう。ブリーやカマンベールの中でも、熟成が進みすぎていないものを選ぶと、クリーミーな口溶けがワインのシャープさをやさしく包み込み、塩味を含んだ余韻を心地よく引き伸ばします。
また、軽めに圧搾されたセミハードタイプもおすすめです。トム系のチーズや若いコンテは、穏やかなナッツ香とミルクの旨みがワインの果実味を引き立て、食事とともに楽しみやすい組み合わせになります。
エルワンおすすめのチーズペアリング
レクラ
レモンピール、白い花、火打石のニュアンス。
研ぎ澄まされたミネラルと清らかな酸が特徴の一本。
爽やかさだけでなく、余韻に熟度のある旨味も感じられ、フレッシュタイプにもウォッシュタイプにも寄り添う万能な白。
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山羊乳の酸味とワインのミネラルが響き合い、とても純度の高い、王道ロワールのペアリング。
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ミルクのコクに、柑橘の酸とミネラルが軽やかなアクセントを添える。 |
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トリュフの香りを邪魔せず、透明感のある酸が余韻を整える。 |



