Le vigneron - 「コート・デュ・ローヌ・ロゼ」の生産者情報

ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス（Domaine de la Janasse）は、サボン家が1973年に自らの名義で元詰めを始めたことから誕生しました。代々ブドウ栽培を営んできた家族の伝統を受け継ぎ、現在はブドウ栽培と醸造学の学位を持つクリストフ・サボン氏が中心となって運営しています。

近年は評論家や専門誌からも高い評価を受け続け、特に「ワイン・アドヴォケイト」では上位キュヴェがほぼ毎年のように満点、もしくは満点に近い評価を獲得。年ごとの出来不出来に左右されない安定した品質は、世界のワインマーケットで常に熱い注目を集めています。情熱と技術、そして土地の恵みを余すことなく表現するドメーヌ・ド・ラ・ジャナスは、コート・デュ・ローヌを代表する造り手のひとつといえるでしょう。

Description ‐ 「コート・デュ・ローヌ・ロゼ」の味わい、ブドウについて

「コート・デュ・ローヌ・ロゼ（Côtes du Rhône Rosé 2024）」は、鮮やかなルビー色が印象的なロゼワインです。ブレンドはグルナッシュ50%、サンソー30%、シラー10%、クーノワーズ10%。グルナッシュのふくよかな果実味、サンソーの繊細さ、シラーのスパイス感、そしてクーノワーズの軽快さが一体となり、苺やグレープフルーツ、ハーブを思わせる香りを生み出しています。

ジャナスが所有する畑は、砂質、粘土質、小石混じりの土壌と多様で、それぞれの区画から収穫されたブドウがもたらす個性が、このロゼにも表れています。その結果、フレッシュでありながら厚みのある果実味、伸びやかな酸味とシャープな後味を併せ持つ、バランスに優れた仕上がりとなっています。

Région - 「コート・デュ・ローヌ・ロゼ」の生産地について

コート・デュ・ローヌの食文化は、この地方を流れるローヌ川と多様な気候風土に育まれた豊かな恵みに根ざしています。北部ではシンプルで素材の味を生かした料理が多く、南部に向かうにつれてプロヴァンスの影響を受けた香り高い地中海料理が色濃くなります。

野菜やハーブの利用はとても盛んで、トマト、ナス、ズッキーニといった夏野菜をオリーブオイルやハーブ・ド・プロヴァンスで煮込んだラタトゥイユは代表的な一皿です。川魚やジビエもこの地域ならではの食材で、ローヌ川で獲れる川カマスやサーモン、秋にはイノシシやシカを使った煮込み料理も食卓に並びます。さらに南部では、ニンニクやオリーブオイルを利かせたアイオリソースを野菜や魚に添える習慣も広まり、食卓をより華やかにしています。

チーズやシャルキュトリーも食文化を語る上で欠かせません。羊や山羊のチーズはもちろん、セック（乾燥ソーセージ）やパテなどの加工肉は、ワインとともに人々の日常に溶け込んでいます。ローヌ地方のワインは赤・白・ロゼともに多彩で、こうした料理と自由に組み合わせられ、料理とワインが互いの魅力を引き立て合うのがこの土地の大きな特徴です。

Dégustation avec Fromage‐ チーズとのペアリング

コート・デュ・ローヌのフレッシュで果実味豊かなスタイルには、軽やかさとコクのバランスをもつチーズがよく合います。苺やグレープフルーツを思わせる香りには、ブリーやカマンベールのような白カビチーズがぴたりと寄り添い、クリーミーな舌触りがワインの爽やかな酸味をやわらげます。また、シェーヴルチーズのフレッシュタイプは、ハーブのニュアンスやシャープな後味と響き合い、初夏の食卓に心地よい清涼感を与えてくれます。さらに、トム・ド・サヴォワやラングルといったセミハードタイプやウォッシュチーズも、ワインの厚みある果実味と調和し、より複雑な味わいを楽しむことができます。

エルワンおすすめのチーズペアリング

コート・デュ・ローヌ・ロゼ
香り高く、アロマチーズやハーブ系の風味を引き立てる万能ロゼ。

	ブリア・サヴァラン 意外な組み合わせながら、ロゼのフルーティーさがチーズの濃厚さを軽やかに包み込みます。
	トム・グリーズ ミルキーな旨味に爽やかな酸が溶け込み、軽快で心地よい後味。
	オルトラン・ペスト・ロッソ トマトやバジルの香りにロゼの果実味が重なり、ワインのほのかな苦みがペストのコクを引き締めます。