Beaujolais Villages Nouveau

ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォー

蔵元:Jean Claude Lapalu / ジャン・クロード・ラパリュ ワイン名: Beaujolais Villages Nouveau / ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォー 産地:フランス 、 ブルゴーニュ地方 カテゴリ: 赤ワイン ブドウ🍇:ガメイ
¥5,500
税込

Le vigneron - ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォーの生産者情報


ジャン・クロード・ラパリュは、ボージョレ地区を牽引する造り手のひとりです。ただし彼の歩みは、いわゆる“自然派ワインの文脈”から始まったものではありません。20歳の頃からブドウ栽培に打ち込み、当初は農協へブドウを販売していました。しかし、自身が精魂込めて育てたブドウが他のブドウと混ざり合い、出どころの見えないワインになってしまう現実に、強いもどかしさを感じていました。その違和感が醸造への扉を開き、1996年、彼は自らワイン造りを開始します。

当時、彼はまだボージョレにいながら、マルセル・ラピエールら自然派グループとほとんど接点がなく、ワインの造りもごく一般的なスタイルからスタートしました。彼を導いたのは思想やムーブメントではなく、「よりよいワインを造りたい」という純粋な探究心。その一心で、誰かから教わることなく、試作・検証・改善を繰り返し、見よう見まねでもない独自の醸造法を模索していきます。そのプロセスには約10年もの歳月が費やされ、2007年、ついに自生酵母のみを使い、SO₂も添加しないスタイルへとたどり着きました。

“よりよくを追求していたら、こうなっていた”——その言葉は、彼のワインの本質を正確に言い当てています。ジャン・クロードのワインを理解するうえで欠かせないキーワードは「独自性」です。大量生産型のヌーヴォーとは異なり、化学肥料や除草剤を用いない有機栽培を貫き、収穫や畑仕事はすべて手作業で行われています。醸造においてもSO₂の使用は最小限に抑えられ、ガメイが備える本来の果実味と、それを発酵させる酵母の力を引き出すことに注力しています。

彼のボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォーは、“ありのままのブドウの個性を伝えたい”という原点の思いを今に宿しつつ、フレッシュな赤い果実の躍動感、なめらかで伸びやかな旨味、クリアな酸、そしてピュアな余韻が混ざり合う、唯一無二のヌーヴォーです。SO₂無添加・自生酵母という「自然な状態」はゴールではなく、あくまで彼が辿り着いた“最良の状態”。その背景にあるのは、ボージョレの土地でもガメイという品種でもなく、“ひとりの生産者そのものの物語”なのです。



Description - ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォーの味わい


ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォーは、一般的な新酒のイメージをやさしく押し広げる一本です。使用されるブドウは、同氏の拠点であるサン=テティエンヌ=ラ=ヴァレンヌ村から北東へおよそ5キロ、シャレンテ村の樹齢を重ねた古樹(ヴェーユ・ヴィーニュ)から採れたガメイ種100%。収穫量はごく限られていますが、そのぶん実は小粒で凝縮し、赤い果実のピュアな輪郭と、テロワール(土地の個性)に由来するミネラル感が、欺かれずまっすぐ刻まれています。

香りはラズベリーやフレッシュな赤いチェリー、すみれの花、そしてほんのり黒い果実の陰影。華やかなフルーツ香が広がりながらも、その印象は濁らずあくまで澄んでいる一本です。口に含むと驚くほどジューシーで穏やか、木箱熟成のエキスのような旨味が伸びやかに引き出され、果実味は豊かでありながら軽やかでエレガント。マセラシオン・カルボニック(房ごと行う発酵方法)によって抽出されるのは果実の勢いだけではなく、ガメイ本来のふくよかさと、土地が蓄えたミネラルの硬質な透明感です。タンニンは控えめで溶け込むようになめらか、軽く寄り添う胡椒のようなスパイスのニュアンスがひとさじ、そして酸が抜けて落ちない摘み取りの妙によってフレッシュさと締まりを同時に体現しています。



Région - ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォーの生産地について


ブルゴーニュ地方のボージョレ地区の食文化は、同じブルゴーニュ圏の中でもひときわ“素朴で陽気”、土地とワインに寄り添った日常料理が軸にあります。料理は「凝縮した素材」「軽快な酸」「塩気」の調和を大切にし、ガメイのフルーティさを引き立てたり、受け止めたりするような味付けが多いのが特徴です。

ボージョレの食卓に欠かせないのは、ハムやソーセージ、テリーヌなどの加工肉=シャルキュトリ文化。これらは古くから保存と旨味を目的に培われたもので、軽やかな赤ワインとも自然に馴染みます。肉料理といっても重さで押すのではなく、煮込みやローストでじっくり旨味を抽出し、ソースにはワインやブイヨンを使って酸とコクをバランスさせます。その代表格が「コック・オ・ヴァン(鶏のワイン煮込み)」。ブルゴーニュで広く親しまれる料理ですが、ボージョレではよりフルーティなガメイ種の赤で仕立てることも多く、香りは華やかなのに味わいは家庭的で丸い表情になります。

また「ロゼット・ド・リヨン」や「ジャンボン・パセ(熟成ハム)」などのシャルキュトリ、さらに「ソシソン・ブリオシェ(ソーセージのパイ包み)」のような焼き物料理もよく登場します。生地やパンと合わせる文化があるのもボージョレらしいポイントで、バターが強すぎない素朴なブリオッシュやバゲットが、ワインの果実味を邪魔せずに受け止めてくれます。

乳製品では、ボージョレの南に広がるブルゴーニュやローヌの酪農文化の影響を受けつつ、周辺部のソフトチーズが自然に食卓へ溶け込んでいます。ピエール・ドレや白カビウォッシュ青カビなど、地続きの味わいを大切にしながらも「はちみつやベリージャムを添える」「カンパーニュパンと一緒に」「グリル野菜と合わせる」といった、日常の“ちょい足しペアリング”が豊かです。

さらに、家庭料理の合間に見えるのはボジョレ特有のビストロ文化。リヨンに近い立地から“リヨン料理のエッセンス”が流れ込み、赤ワインビネガーやマスタード、ハーブ、きのこ、ベーコンなどの旨味の重ね方が自然体で巧み。特に「サラダ・リヨネーズ(ポーチドエッグとベーコンのサラダ)」はよく登場し、シンプルですが燻香と卵のコク、ビネガーの酸がボージョレワインと見事に並走します。これはレースというより生活そのもの、まさに「土地の料理、土地のワイン」の関係性なのです。



Dégustation avec Fromage - チーズとのペアリング


ボージョレ・ヌーヴォーの持ち味は、「弾むような果実味」「ピュアな酸」「飲み心地の軽やかさ」。このスタイルを活かすペアリングでは、チーズ側にも“重さで押さない調和”が大切になります。

まず相性のよさが際立つのは、フレッシュなシェーヴル(山羊乳チーズ)です。レモンピールを思わせるさわやかな酸とミルキーなコクが、ガメイ種のラズベリーやチェリーのニュアンスとすっと重なり合い、後味のミネラル感まで一緒に連れていってくれます。特に若いうちのミルキーなタイプは、ワインの果実と酸のラインに沿って伴走し、濁らないハーモニーを奏でます。

次に、白カビタイプのソフトチーズ——ブリーカマンベール、カマンベールよりさらに軽やかでクリーミーな白カビチーズも良い選択です。白カビの香りはワインのすみれの花のニュアンスをふわりと引き出し、クリームのリッチさはありつつも、塩気が輪郭を作ってくれるため、ワインがぼやけず、生き生きとした“口どけのコントラスト”を感じられます。

セミハードタイプでは、トム・ド・サヴォワのような素朴でしなやかな熟成香のチーズが好相性。加熱して溶かしても重くならず、ナチュラルなミルクの旨味とほんのりナッティな深みがガメイの伸びやかな余韻を受け止め、軽い渋みがある新酒ともケンカせずに馴染みます。

 

エルワンおすすめのチーズペアリング

ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォー
フランボワーズやグリオットを思わせる果実の香りに、やわらかな酸と繊細なスパイス。
軽やかさの中に旨味があり、チーズのコクを優しく包みます。

 
ブリー・クランベリー

ブリ―のまろやかさとクランベリーの酸味に、
 ヌーヴォーの瑞々しい果実が溶け合う、秋限定の華やかなマリアージュ。

 

 

 

トム・ブルビ・ヴァッシュ

牛と羊のブレンドが生む豊かなミルク感。
ラパルの赤い果実がそのコクに寄り添い、余韻はやさしく長く。


 

ラ・ミゾット

果実味がウォッシュの塩気をやわらげ、香ばしい風味をまろやかにまとめる。

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