Montlouis-Sur-Loire Brut
モンルイ・シュル・ロワール・ブリュット
Le Vigneron – モンルイ・シュル・ロワール・ブリュットの生産者情報
モンルイ・シュル・ロワール・ブリュット(Montlouis-Sur-Loire Brut)は、ロワール川沿いのリュソー・シュル・ロワール村にある歴史あるワイナリー「ドメーヌ・ド・クレイ」が手がける、格別なスパークリングワインです。1893年の創業以来、同ワイナリーは地域で最も由緒ある生産者のひとつとして知られています。
現在は6代目アントワンヌ・アンティエが伝統を受け継ぎながらも現代的な技術を取り入れ、品質をさらなる高みへと引き上げています。彼は、石灰岩質の土壌「テュフォー」に根を張る樹齢50年を超える古木から選りすぐったブドウのみを使用。ミネラル感と奥行きのある味わいが、ワインに繊細さと複雑さをもたらしています。
Description – モンルイ・シュル・ロワール・ブリュットの味わい・品種・醸造法
モンルイ・シュル・ロワール・ブリュットは、樹齢およそ50年のシュナン・ブランを100%使用して造られた一本。ブドウはまずステンレスタンクで発酵させた後、瓶内二次発酵によるシャンパーニュ方式で仕上げられます。36ヶ月という長期熟成を経ることで、きめ細やかで上品な泡が生まれます。ドサージュは11g/Lとやや控えめで、全体としては辛口寄りの味わいに。
香りには、シトラス系の果実や白い花に加え、軽く焼いたリンゴやトーストのような熟成由来の香ばしさも。口に含めば、爽快で引き締まった酸味とともに、ミネラルのニュアンスがじわりと広がり、繊細な泡が舌の上で優しく弾けます。余韻には、ほんのりと感じられる果皮のような苦味と、熟した果実の風味が長く続き、全体に気品と奥行きを感じさせる仕上がりです。
Région – モンルイ・シュル・ロワール・ブリュットの生産地について
このスパークリングワインが造られるモンルイ=シュル=ロワールは、ロワール渓谷の中でもシュナン・ブランの銘醸地として知られる地域です。土壌は“トゥフォー”と呼ばれる石灰質の白亜岩に覆われ、砂質や粘土も含むことで、ブドウに豊かなミネラルとエレガンスを与えます。穏やかな気候とロワール川の影響により、果実の熟度と酸味のバランスに優れたブドウが育つ土地です。
また、この地の食文化は、ロワール地方全体の恵みと、ワイン造りの伝統が深く結びついたものです。
もっとも象徴的なのは、シュナン・ブランから造られる白ワインと、それを引き立てるシンプルで素材の味を大切にした料理との組み合わせ。モンルイの白ワインは、辛口からやや甘口、さらには瓶内二次発酵による発泡性ワインまで幅広く、食卓のあらゆる場面に寄り添います。
ロワール川からは、サンドル(ヨーロピアンパイクパーチ)やブロシェ(パイク)といった淡水魚が水揚げされ、白ワインやバター、香味野菜でやさしく煮込む「マトロート(matelote)」などの郷土料理に仕立てられます。この料理は、川の豊かさと土地のワインの魅力を同時に味わえる、まさにロワールならではの一皿です。
また、トゥーレーヌ地方全体に共通する特徴として、シェーヴルチーズの名産地であることも挙げられます。なかでも「サント=モール・ド・トゥーレーヌ」などのAOPチーズは、ワインとの相性が抜群で、アペリティフや前菜としてよく登場します。
Dégustation avec Fromage – チーズとの相性
繊細でクリーミーな泡立ち、引き締まった酸とミネラルを持つこのスパークリングワインは、チーズとの相性にも優れた一本です。なかでも、フレッシュな山羊乳のシェーヴルチーズとは特に好相性で、チーズの爽やかな酸味とワインのミネラル感が互いを引き立て合い、味わいに清々しい広がりをもたらします。
白カビタイプのカマンベールやブリーと合わせれば、クリーミーな口当たりと泡の軽やかさが重なり合い、まろやかでありながら軽快な印象を残します。
さらに、コンテやグリュイエールといった熟成タイプのハードチーズを合わせると、チーズの凝縮された旨味とワインの熟成由来の深みが溶け合い、余韻まで豊かな味わいが広がります。
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