チーズカレンダー:春は何を食べよう?
果物や野菜と同じように、チーズにも旬があり、季節によって特徴が変わります。春は牧草が生い茂り、花が咲く季節なので、チーズの原材料である牛乳は、芳しい香りと味わいがします。そのため、短時間熟成のチーズを楽しむのに最適な季節なのです。
年間の授乳期間はそれぞれ、牛は約10ヶ月、山羊は約8ヶ月、羊は約6ヶ月です。チーズの味や質感は、熟成期間やケアだけでなく、季節によって変わる動物たちの食事にも関係しているのです。春になると動物たちは野原に放たれ、草花の豊かさと自然に触れ、チーズの味にもそれが反映されます。
春のチーズの主役たち:山羊と羊のチーズ
セル・シュル・シェール、サント・モール・ド・トゥレーヌ、ロカマドゥール、ペラードン、クロタン、などなど。春は、山羊や羊のチーズを味わうのに理想的な季節です。
山羊や羊のチーズに合わせるパンは、慎重に選びましょう。伝統的なバゲットやサワードゥは、間違いなくお薦めです。パンを変えれば、楽しみは倍増します。
たとえば、
- 山羊のフレッシュチーズを使ったウィーン風パン。
- 田舎パンのトーストと乾燥したヤギのチーズ。
- レーズン入りのパンやオリーブオイルのパンもおいしいですよ。
山羊のチーズの味と栄養をすべて保つには、冷蔵庫の野菜室に入れておくのがよいです。他の食品とは別にして、必ず元の紙や箱、布に包んだり、密閉できるものに入れて保存してください。
白カビのソフトチーズ
白カビチーズは、熟成中に表面にカビが発生することで作られます。バター、マッシュルーム、ヘーゼルナッツなどの、香ばしくバランスの取れた香りがします。春に楽しめる、白カビのソフトチーズをご紹介します。
ウォッシュタイプのソフトチーズ
ウォッシュタイプのソフトチーズは、薄い黄色か、オレンジがかった赤色の外皮、そして強い香りが特徴です。様々な、力強い香りと味があり、きのこや玉ねぎのような繊細な味わいも感じられます。ここでは、春に美味しいウォッシュタイプのソフトチーズをご紹介します。
- エポワス
- ラングレ
- リヴァロ
- マロワール
- ミュンスターチーズ
- ポン・レヴェック
非加熱のプレスチーズ
非加熱のプレスチーズには様々な種類のチーズがあります。各チーズの食感の違いは、使用する発酵液、製造工程での凝乳の水切りの程度、圧搾の強さ、塩漬の期間、そしてもちろん熟成条件から生まれます。春に味わいたい、素焼きの美味しいプレスチーズをご紹介します。
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